2014年1月16日木曜日

執着心

全豪オープンテニスが開幕しました。

南半球のオーストラリアは日本と逆で現在,季節は夏です。

40度を超える酷暑の中,大会は行われています。

トレーニングを積んできたアスリートでさえ,体調不良のため途中棄権が出るほどです。

そんな中,錦織選手はフルセットの上,初戦を勝ち上がりました。

マイケル・チャンコーチと取り組んできた猛特訓の成果ではないでしょうか。

一方,伊達選手ですが,1回戦に登場。

第1セットを落としましたが,第2セットを取り,ファイナルセットにもつれたのですが,残念ながら初戦を突破することはできませんでした。

試合を見ましたが,暑さの中,体力的に厳しかったのかもしれません。

惜しい試合でした。

さて,今回は,先日紹介した『錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦~2014 覚悟~』伊達選手についてのレポートです。


まず,伊達選手のテニスとの出会いについて。


テニスとの出会いは6歳。

両親が通うクラブでラケットを握った。




練習すればできなかったことができるようになる

それがうれしくって毎日コートに通い続けた

Q:途中でやめたいと思ったことは?
小学校時代はまず一切ないですね

もう暇さえあれば壁に向かってテニス,壁打ちしたり

一人テニスが出来るこんなゴムのくっついたやつで一人テニスしたり

5分でもあったらもうボール打ってましたね

もうそれぐらいテニス漬けでしたね

お昼も食べずにひたすら,感覚が得られるまではやめないみたいな

若い時はそんな毎日でしたね


このインタビューを見ながら,ある選手を思い出しました。

先日紹介した上原絵里選手です。

http://softtennistimes.blogspot.jp/2014/01/blog-post.html

テニスが好きで,夢中で練習する姿がだぶりました。

インタビューは続きます。

次は,「どうやって自信をつけていったのか?」という質問です。



どうやって自信をつけていったのか?
自信?


私天才じゃないので,やるときはボールを打って打って打って身体で,頭で考えるよりも身体で覚えて自信を得てきた感じですね

何かもう理屈も何もなく,数打って身体で感覚をつかむタイプでしたね

試合に行く前にはその感覚を得てから試合に行く,その繰り返しでしたね


自分が納得できる感覚をつかむまで練習をする

当たり前のことですが,練習をする上で大切なことですよね。


最後の質問です。

「世界で活躍するために1番大切なことは?」



世界で活躍するために1番大事なことは?
(しばらく考え込んで)・・・執着心?

いろんなことが,良いことも悪いこともあるし,あきらめることはいつでもできると思うんですよね

それだけタフな世界だし

こうポンってあきらめていく人を拾おうなんていう人誰一人としていないし,もうそこでポンとキレていく人をどっちかって言ったら待っているぐらいなんで

いろんな中でしがみつくぐらいの執着心が時にはないと

良いときばっかりじゃないので

やっぱり勝てないときとかケガしたとき,そういうときの方が難しいから,そこに何としてでもしがみつこうという執着心をどこまで持ち続けられるか

執着心。

あきらめることはいつでもできる。

良いときも悪いときもあるけれど,勝ちたかったら,しがみつくぐらいの執着心が必要。

世界の第一線で戦い続ける伊達選手だからこそ出てくる重い言葉だと強く感じました。


いつの日か再び彼女が世界への挑戦をやめる日が来るのでしょう。

でも,それまでは彼女の戦いを最後までしっかりと見届けていきたいと思います。

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