今日はその中で私が印象に残った点をレポートしたいと思います。
今回は「錦織圭選手」について紹介します。
昨年前半めざましい活躍を見せた錦織選手。
ランキングが11位まで上昇しトップ10まであと一歩というところまで行きました。
しかし,近づくにつれ,超えるべき山の大きさに苦しみました。
ここでは2つの課題が挙げられていました。
1つは,体力面。
シーズン後半になり,積み重なる疲労が体のキレを奪っていきました。
ここでこんなデータがあります。
トップ選手と比較すると,試合時間が長いというものです。
これが積もり積もって体力を奪っていったのです。
もう1つは,メンタル面です。
シーズン当初のインタビューではランキングは気にしないと行っていた錦織選手。
しかし,夢であるトップ10を目前にし,ランキングを意識してしまい,目先の試合に集中できなかったとのことでした。
そこで,錦織選手は自分のテニスを一から立て直す大改造に乗り出しました。
迎えたコーチは何と!
マイケル・チャン コーチ!
ご存じの方も多いでしょうが,マイケル・チャンコーチは,1989年全仏オープンでは17歳3ヶ月で大会最年少優勝記録を樹立し,その後もツアー34勝を挙げ,シングルスの自己最高ランキングは2位という名選手でした。
「どう打てば強くて深いボールになると思う?」
「どう打つ?やって見せてくれ」
「その程度じゃだめだ。」
チャンコーチの指導はフォアハンドの強化から始まりました。
「お前はこうして小さく腕だけで振っているんだ」
「だからボールに重みがない」
「一歩踏み込んで打てば重みが加わって力強いボールになるんだ」
チャンコーチは見本を示しつつ指導します。
「強く重く」
「こうやって強く相手を押し出すように振り切れ」
チャンコーチはこう言います。
「試合を見れば彼の長所も短所も明らかだ」
「改良の余地はまだまだあるんだよ」
チャンコーチは,錦織選手の短所とは「決定力がないためラリーが続いてしまう,それが試合時間を延ばし体力の消耗を招いている点である」と分析しました。
そして,その解決策は,もっと回り込み得意のフォアで打つことでした。
フォアで強いボールを返し無用なラリーを減らす戦略です。
そのためにはステップの改善も欠かせません。
そのための練習はまさに猛特訓でした。
錦織選手は水分休憩を取りながらこう言います。
「いじめられてます 本当にひとつのことを きっちりみっちり」
ひとつのことを身につけるためには,きっちり動作を行い,そしてみっちりと量をこなすことが必要だということだと思います。
チャンコーチはメンタル強化についてこう語っています。
「17位からトップ10トップ5に入るためには」
「試合に臨むだけではなく自信を持って勝てると信じる精神力が重要なんだ」
「それができないとトップ10には入れない」
「ケイにも言ってるんだ。これだけやってるんだから出来ると信じることだ。」
「このままでいいのなら努力しなくてもいいぞってね」
最後に,錦織選手はこのように話しました。
「練習を本当に一生懸命あきらめずにしっかりやることによって,試合を自信を持って臨めるので,練習でどれだけちゃんとやれるかがキーだと思います。僕よりもランキングの低い人たちよりも自分ははるかに身体もテニスも強いんだというのを自分に言い聞かせるようにと言われたので,しっかり自分で思い,言い聞かせられれば強い気持ちを持つことができると思います。」
いかがでしたか?
ソフトテニスにも生かせることがたくさんあったのではと思います。
明日から始まる全豪オープンテニスにもご注目ください。
ちなみに初日は WOWOW 無料放送 ですので見ることができますよ!
錦織選手の活躍に期待です!
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