http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130709-00014646-toyo-nb |
この中で私が特におもしろいと思ったのは,油井亀美也飛行士のエピソードです。
最終試験の閉塞試験での話です。
記事より引用させて頂きます。
課題のひとつにファイナリスト10人が2チームに分かれて取り組むロボット製作があった。テーマは「癒しロボット」。2チームそれぞれに工夫を凝らしロボットを作り上げ「できた」と安堵したとき、審査員の無情な一言が告げられる。「面白くない。改良してください」と。
「改良を加えるにも締め切り時間が数時間後に迫っている。『今更、改良と言われてもどうしたらよいのかわからない』といった心理状態が伝わってきました」(JAXA山口孝夫さん)。
山口によると、ロボットはよくできていた。だがあえて「想定外の事態」を作りメンバーを動揺させて反応を見たのだという。宇宙では想定外は日常茶飯事。気持ちを切り替えて、時間内にできることを判断し、行動に移せるかどうか。
この指示に戸惑い、なかなか動き出せないメンバーの中で、抜群の対応力とフォロワシップを見せたのが、2009年に宇宙飛行士候補者に選ばれた油井亀美也飛行士だったという。
そのとき、リーダーは別にいたが、油井はできること、できないことを切り分けて優先順位をつけ、『こうしたらどうですか? 』とメンバーに工程案を提案した。その案に従ってチームが動き始めると、油井はさりげなく引き下がった。リーダーを立てて、フォロワの立場に戻ったのだ。
「見ていた審査員はうなりました。状況が変わったときの対処能力、問題点の整理。油井さんは自衛隊出身で、しかも部下を指揮する幹部自衛官でした。優先順位づけを徹底されてきた経験を駆使したのでしょう。でも、そのままリーダーシップは執らずに、あえて補佐役に徹した。その『ポジショニング』が絶妙だった」
就職試験ではとにかく目立ちたいと、自分の手柄をアピールしがちだ。だがその誘惑に負けないバランス感覚を、審査員はきちんと見ていたのである。
私もこの記事を読み思わずうなりました。
追いつめられた状況でやるべきことを一瞬で判断し,実行に移す。その上で,出しゃばらない。できそうでできませんね。
その「バランス感覚」が「選ばれる人」の条件のひとつなのかもしれません。
これ以外にも,「宇宙飛行士たちの一発芸」「若田飛行士が伸びた理由」「宇宙飛行士が化ける瞬間」など興味深い記事がありました。
もし興味がわきましたら,ぜひご覧下さい。
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