2015年1月3日土曜日

膝を高く上げてはいけないんだ

1月1日にWOWOW『錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦~2015 躍動~』というドキュメンタリー番組がありました。



これが大変勉強になったのでちょっとお知らせです。

再放送が,
1/4(日)よる9:30 WOWOWライブ
1/13(火)午前7:00 WOWOWプライム
でありますのでご覧になってみて下さい。

内容について少し紹介します。

2011年11月,チャリティイベントで錦織圭選手はマイケル・チャン選手と出会います。

その時に対談が行われました。

当時世界ランキング25位だった錦織選手はチャン選手に「トップ10入りを果たすために重要なことは何でしょうか?」という質問をぶつけます。

チャン選手はこう答えます。

「私の場合自分の強みをさらに強化しました。

もちろん弱点も強化しますが強みを活かすのが重要です。

・・・(中略)・・・

テニスで大切なことは,『勝てる方法を見つける事』なのです,分かりますか?



テニスとは考える人のためのゲームなのです。



背が高く強烈なサーブとフォアが打てる選手も世界のベストプレーヤになれるとは限りません。

世界のベストプレーヤーたちはただテニスが上手いわけではありません。

彼らのプレーはもちろん素晴らしい。

ただ他にもコートの内外で何をすべきかを理解している。

その実現のためにサポートチームが彼らを支えるのです。」

その後,2013年12月錦織選手はチャン氏をコーチに迎えます。

その時のことについては以前このブログでも触れました。

今回気になったのは,前回には放映されなかったラケットを置いてのトレーニングの部分です。

プレー中の重心と軸を安定させることを目的に基礎的な動作を繰り返します。


その中で「横への動き」についてチャンコーチは細かく指導しています。

スプリットステップから軸足を作る動きの中でチャンコーチは「違う違う」と言って止めます。


チャンコーチは「こういうふうに動かせ。膝を高くあげてはいけないんだ。」と指示します。

こういう風に動かせ

膝を上げておろすことによる余計な上下運動により,身体のバランスが崩れ,軸を作るのが遅れるためでしょうか。

膝を高く上げてはいけないんだ
うまく説明できませんが,放送を見ていただくとこの指導の前後で錦織選手の動きが明らかに変わります。

すーと横にスムーズに動き,上下動はなく,素早く軸が作れています。


このシーンは必見だと個人的には思います。

興味を持たれた方は是非ご覧になってみて下さい。

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