以前は全仏オープンも東京12チャンネルの深夜に放送していましたが,現在はグランドスラム大会ではウィンブルドンでのNHKしか地上波の放送はありません。錦織選手の活躍により,「なぜ地上波で放送しないんだ!」との声もネット等では数多く聞かれます。
でも,テニスでは視聴率が取れず撤退していく中で,どんなときもテニスを支えてきたのはWOWOWであり,GAORAであるのは事実です。地上波でCMを挟まれ,アイドルがコメントを挟むような他のスポーツ中継のようになるのであれば,現在の形が1番良いと個人的には思います。今の時代,見たいものを見るには対価を支払う必要があるのではと思っています。
さて,先日の男子シングルス準決勝,第1シードのジョコビッチ対クレーキングのナダルの試合が行われました。昨年の決勝戦のカードですし,前評判も高かった試合です。この試合だけはと娘を寝かしつけて,ライブで観戦しました。
結果は,フルセット9-7でナダルが勝利したのですが,4時間を超える熱戦にもかかわらず,一瞬たりとも目が離せないすごい試合でした。
第1セット,ナダルのショットに押し込まれ,ジョコビッチは防戦一方になりナダルが第1セット先取。
第2セット,ジョコビッチはナダルの強打を必死に返しチャンスを待ち,そのわずかなチャンスを確実にものにし第2セットはジョコビッチ。
第3セットに入り,明らかに動きがおかしいジョコビッチ,タイムを取ったり,ベンチでも氷を冷やしたりして熱中症のような感じ。長いラリーをするのを避け,ドロップショットを多用するなど何とか試合を続けている状態。もちろんこの第3セットはナダル。
リタイヤするかこのまま最後までやるのかと思ってみていると,ジョコビッチは自分のサービスゲームに集中し,第2セットのようにチャンスをうかがう作戦に。そして後半,残った体力を振り絞ってジョコビッチが第4セットを奪取。
そしてファイナルセット,第4セットの勢いでジョコビッチがリードし,そのまま逃げ切るかと思いきや,ナダルが意地を見せ追いつく。そしてゲームカウント7-8からのジョコビッチのサービスゲーム,スマッシュミスからミスが続き,ナダルにトリプルのマッチポイント。それを確実にものにしたナダルが熱戦を制しました。
テニスファンであれば本当に心が熱くなる試合でした。実況のアナウンサーが,試合前に「とっておきのこのカードをテニスの神様は準決勝に用意しました」と言っていましたが,まさに「テニスの神様がくれた贈り物」のような試合でした。ジョコビッチ・ナダル・フェデラー・マレーという4強がいる現代の男子テニス界。史上最高レベルのテニスが繰り広げられています。そこに日本人の錦織選手が同じ土俵で戦っているという状況は,とてつもなくすごいことです。本当に見る価値ありです!
ちなみにWOWOWでは,加入者に見逃した試合をパソコンやタブレット・スマートフォンで見ることができるサービスを提供しています。ちなみにこのジョコビッチ対ナダルの試合も来年の5月いっぱいまで視聴可能です。
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