先日,勤務している学校で卒業生講話という行事がありました。
3月1日に卒業した卒業生が在学中どのような取り組みをして進路決定をしたかを後輩たちに話をしてくれる非常に貴重な行事です。
その中である生徒が印象的な話をしてくれました。
彼女は,警察事務と警察官を受験しましたが,その時の面接の話です。
過去に質問された事項を練習していく中で1つ気になる質問がありました。
「あなたは警察事務と警察官を受験していますが,両方受かったらどうしますか。」
彼女はいろいろな先生と面接指導を重ねる中で異なったアドバイスを受けました。
それぞれの面接で「こちらが第1志望です」と答えればいいのではと言う先生もいれば,「いや,正直に言った方がいい」と言う先生もいました。
彼女は迷いましたが,最後に彼女が出した結論は,正直に自分の気持ちを伝えるということでした。
彼女は,どちらの面接でも両方合格した場合は警察官になりたいと答えました。
そして結果は両方合格でした。
そうした経験を通して,彼女が後輩たちにこう語りました。
「私はいろいろな人の助けがあって合格することができました。しかし,いろいろとアドバイスはいただくけれども,最終的にどう答えるかは自分で決めなければなりません。ですから結果がどうあっても,絶対に他人のせいにしない。最後は自分で決断しなければならないんです。」
彼女の熱い思いは十分に伝わりました。
これを聞いてまたひとつ生徒に教わったなと感じました。
柔軟で素直な心で人にアドバイスを求め,それをしっかりと自分の中に入れた上でじっくり考えて決断し行動に移していく。
できそうでなかなかできないことです。
ソフトテニスの世界でも顧問・コーチ・保護者などいろいろな人からいろいろなアドバイスを受けるでしょう。
強くなれば強くなるほどその傾向が強まります。
でも,その中で自分を見失わずに,自分で考え決断し行動できることが強い選手になる条件のような気がします。
本当に良い勉強になりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿