ラファエル・ナダルも出場しているクレーコートの大会で圧倒的な勝利。
硬式テニスではコートサーフェスの違いでプレーが大きく変わります。
ボールのスピードが落ちるクレーコートでは,よりオールラウンドで粘り強いプレーが求められます。
この勝利は錦織選手がマイケル・チャンコーチの影響でタフになってきたことの証明だと感じました。
以前紹介した錦織選手のマイケル・チャンコーチとの取り組みについてはこちら
→「ひとつのことをきっちりみっちり」
さて,ヤフーニュースで錦織選手のこの優勝についての記事がありました。
これが非常に興味深いものだったので紹介します。
「バルセロナOP優勝で見せた錦織の成長力」という記事です。
3月に行われたソニー・オープンで錦織選手は絶好調。
フェレール,フェデラーとトップ5選手を立て続けに破りベスト4に進出し,ジョコビッチとの準決勝というところで脚の付け根の痛みのため棄権。
その後行われたチェコとのデビスカップ準々決勝もメンバーを外れることになってしまいました。
そのデビスカップの期間中テレビで試合を見ていると錦織選手がコートサイドで選手をサポートし応援している姿を見ることができました。
海外のトッププレーヤーはケガでデビスカップを欠場する場合はチームに帯同せず治療に専念するのが普通だと思います。
しかし,錦織選手はそうしませんでした。
彼はサポートに徹し,練習の際にはボール拾いまでしていたそうです。
記事によると,そうすることでエースの責任を果たそうとしていたということです。
もどかしさと引き替えに、熱い現場を離れなかったことでつなぎ止めた闘志やモティベーションがあったのではないか。
「復帰はいつになるかわからない」というデ杯前の言葉から、クレーシーズンは絶望かとも思われたが、翌週には待ちきれないように練習を再開した姿の映像をフェイスブックで公開。それからバルセロナへ出発するまでの1週間、錦織いわく「かなり追い込んだ練習」をしたという。それを可能にさせたのは、体と心の両面の成長にほかならない。
心技体と言われますが,心と体の成長が錦織選手の技を生かしこのような結果に結びついたのでしょう。
本当に勉強になりました。
素晴らしい記事ですので興味を持たれた方はぜひご覧になってみて下さい。