2013年4月4日木曜日

野口先生のことば

先日のブログで文大杉並高野口英一先生の言葉を紹介させていただきましたが(記事はこちら),その直後の全国選抜で見事に文大杉並高校が日本一に輝きました。おめでとうございました。

ところで,私の手元にはこのような冊子があります。
「0からの出発」ソフトテニスの好きな生徒をいかに育てるか
「0からの出発」ソフトテニスの好きな生徒をいかに育てるか というタイトルで,「日野市立第二中学校 ソフトテニス部顧問 野口英一」と書いてあります。以前,茨城県の中高指導者講習会の講師としてお招きし,その時に頂いた資料です。全26ページあり,ソフトテニスを始めた中学生が各学年でどのような目標を持つべきかや具体的な練習メニューなど貴重な内容が含まれています。

この講習会が行われたのは10年以上前だと思いますが,その時に指導していただいたことは未だによく覚えていて,現在の練習会などのベースになっています。

今回改めて読み返してみて,野口先生のソフトテニスに対する情熱,思いに圧倒されました。加えて,これだけ惜しげもなく指導法や練習法を伝えてくれていたことに驚きます。もちろんこれはソフトテニスの発展を考えてのことだと思います。

「2年間でジュニアに追いつき,全国レベルに達するには練習に時間をかけなければなりません。練習量も多くなり,内容も厳しくなります。その練習に耐えるだけの体力,気力が選手に備わっているかがポイントです。体力はトレーニング等で自然とついてきますが,問題は気力だと思います。指導者やコーチに無理やりやらされている練習では,夏の全国大会まで持たず,途中でつぶれてしまいます。自分から課題を見つけ,取り組めるような機会を作ることが大切です。朝の練習や日曜日の午前中などを自主練習にあてることも必要でしょう。最後に何より大切なことは,自分たちの努力が必ず好結果にむすびつくことを理解させてあげることだと思います。運動センスがなくても,部員全体で力を合わせ,心をひとつに努力すれば,実力以上の力が発揮できることを実感できた子供達は,たとえ勝利しなくてもソフトテニスを続けていくでしょう。ソフトテニスとはそんな競技です。」

この熱い思いを持って日々の指導に励まなければと改めて心に誓いました。

最後に野口先生の「ソフトテニス語録」を紹介させていただきます。

あ・・・アタックとめて一人前
あ・・・あきらめが命取り
い・・・いの一番にやれ
う・・・嬉しさをあらわせ
え・・・笑顔でプレー
お・・・落ち着きは宝
か・・・かまえをつくれ
き・・・基本のプレーがノーミスにつながる
く・・・苦しみは楽しみ
け・・・けがを味方に
こ・・・心が技術をこえる
さ・・・サイドアウトは弱気
し・・・シュートボールが基本
す・・・素直な気持ちでプレーしろ
せ・・・攻めに徹しろ
そ・・・空は高い
た・・・タッチネットするほどうまし
ち・・・力は無限
つ・・・ツイストは一回
て・・・手ニスは足にす
と・・・取れば取れる
な・・・なまけは心
に・・・日本一に手を伸ばせ
ぬ・・・盗むも技術
ね・・・ネットは命取り
の・・・のぞみは高く
は・・・話の中に宝あり
ひ・・・拾うことにチャンスあり
ふ・・・二人は三人
へ・・・ヘッドをまわせ
ほ・・・ボールに命を込めろ
ま・・・守りも勝ち
み・・・ミスをこわがるな
む・・・難しいことをやさしく
め・・・目は心
も・・・もう一回の心
や・・・やりきる自信
ゆ・・・ゆるす心
よ・・・喜びは明日えの力
ら・・・ラケットを自分の手に
り・・・リードが価値のもと
る・・・留守を守れるチームが強い
れ・・・礼儀は心
ろ・・・ロブは強気で
わ・・・ワッショイ,ワッショイ
ん・・・「ん」と納得

4 件のコメント:

  1. 批判するわけではありませんが、東京の生徒で勝つと言われて私立に行かれ、他県が主流の結果の語録ですよね。それでも全国制覇は素晴らしいし参考になる語録です。でも、主力はジュニアですよね!専門でやれる先生は特に、素人の先生も頑張りましょう。ジュニアが悪いというので無く、初めてラケットを握る生徒も目指せるように!最初にジュニアありきではなくソフトテニスを好きになる生徒を育成出来るように!

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    1. 匿名さん、記事の文面を読む限り「他県が主流の結果の語録」ではないですよ。10年以上前であれば、日野二中時代のものです。
      「ソフトテニスを好きになる生徒を育成できるように」であればジュニアであろうが、他県が主流であろううが関係ないと思いますが?

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  2. 日野2中で彼の指導で2年続けました。結果、退部しました。彼のやり方は勉強よりテニス。テニスさえしていればどこかの高校には入れますと言い切ります。親の商売を継ぐような人であればいいのですが、そこまで勉強を犠牲にした生徒過去数年分を見てるとたいした高校へも大学へもいってません。教師の満足の為にテニスへ打ち込む方法は誤りです。真似はしないでください。

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    1. 貴重なご意見ありがとうございました。

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